STEMイノベーションカレッジで日本語の授業

日本語講師専用部屋と日本語の授業専用の教室まで用意して頂いたオシュ大学付属STEMイノベーションカレッジで、インターラクティブボードを用いた授業の一コマです。

今回導入されたインターラクティブスマートボードを用いた日本語授業
スマートボードを使いこなして授業を進める日本人日本語教師

特定技能、技能実習で日本語を学ぶ学生には日本語検定N4合格の目標を与えています。カレッジの学生で高等教育を受けている以上は、それなりの高い目標を与えるべきだと考えています。加えて2027年から始まる就労育成で予想される基準にも対応しています。(現時点では、就労育成の受け入れ基準は決定されていません。)

技能実習候補生として日本の受け入れ組合や企業様から合格を頂き、日本行きが決定して安心して日本語の勉強を疎かにする学生もいます。それでは一定の日本語能力を持った実習生は送り出せません。なので、技能実習希望者は面接や試験を受ける前から日本語を教えております。

オシュ大学の日本語講義室ではインターラクティブホワイトボード(スマートボード)が導入された結果、かなりの確率で計画通りに日本語授業が進められるようになりました。従来のホワイトボードや黒板に日本語教師が文章を書いて説明したり、事前に紙にプリントして生徒に配るなどの手間が省けた分だけ、より内容の濃い授業が可能となりました。決められた時間内に事前の計画通りに授業を行うのは、実際にやってみると難しいものです。(教えて初めて小学校~大学の先生達の苦労を知りました。) 事前の授業の準備に取られる時間が減った分だけ、日本語を学ぶキルギスの学生に対して個別に日本語の指導や質問に答える時間に振り分けられています。

今回、日本から介護関係の会社様の視察がありました。視察された方の1人が前職が海外で日本語を教えていた日本語教師で、このインターラクティブボードを駆使した授業を見て「革新的だ。これなら学生達の日本語の上達が期待できる」と評価して頂きました。キルギスでこんな授業をしている事にも驚かれた様子でした。