失踪対策について

受け入れ団体、企業様から必ず質問されるのが失踪対策です。
技能実習生が受入れ先から逃げて、日本在留期間を過ぎると不法滞在となります。監理団体や実習先企業様で特に問題がない場合に失踪者が出た場合、かなりの確率で日本在住リクルーターが接触してきて誘惑して失踪させるケースが多いです。ベトナム人ならベトナ人リクルーターなど。しかしキルギス人は日本にほとんどいないので、その様な輩は未だに確認していません。また彼らがそんな犯罪に手を染める確率は低いと見ています。法律や道徳の概念が我々日本人に近いのがその理由です。契約は契約として守るという概念があるので、その前に必ず相談があるはずです。問題を素早く察知するするのが送り出し機関としての腕の見せどころです。

本人負担金を減らすための努力をする

  1. 協定書に書かれている送り出し諸経費・管理費をいただく。
  2. 日本側より受けた収入で経営できる内容にし、不足分を本人負担金とする。
  3. 不必要に過剰な接待や面接に来られる方々の渡航費負担、その他特典を設けない。

これもメディアで取り上げられている問題ですが、接待しないと技能実習生を受けれてもらえない様なレベルの低い仕事をしないのが弊社のポリシーです。

現地リクルーターを使わない

そもそもキルギスに外国への派遣事業で現地リクルーターはいません。しかしお金を見せれば無理して集めてくる現地リクルーターが現れてもおかしくはありません。現地リクルーターは報酬欲しさに有りもしない夢の様な日本の生活で誘って技能実習生を集めようとします。来日後に話と違う、他の場所に行けばより高い給料が得られるなどと想像して問題が起こります。最初から嘘を言わない、事実は事実として伝えておくことが必要です。

現在はまだ日本在住のキルギス人リクルーターの存在は確認していません。しかし将来、その様な輩が出てくる可能性があります。来日後に他のキルギス人が失踪を誘って来た場合は弊社に連絡するように伝えています。

失踪目的の者を面接させない

キルギスから日本に来れば、豊かな暮らしができると勘違いしているキルギス人も少なからずいるのも事実です。ドイツやアメリカに行っても同じく豊かな暮らしが手に入ると思っている様です。そんな都合の良い外国人出稼ぎ労働者システムがある国は存在しません。まずは、そんな勘違いをしている技能実習希望者をこちらで面談して、先に排除します。

実習生のモニタリングを頻繁に行う

  1. 日本の生活に馴染めない実習生は弊社より監理団体へ報告して、受け入れ企業に早めに相談をする。
  2. 実習生同士のトラブルを早く発見して相互に、そして受け入れ企業とも相談する
  3. 細かい情報を関係者間で共有する

とにかく早く兆候を見つけて、早く相談するのが一番だと考えています。トラブルに発展して失踪という事態を回避して、どうしてもダメなら帰国もやむを得ないという選択肢を持っておくのが重要だと考えています。個人の性格の違いや人間関係など様々な要因があるので、一方的な決めつけをせずに話をしっかり聞く姿勢が大切だと考えています。