キルギスの教育の現状は?

技能実習、特定技能で送り出し国の教育水準は非常に気になるでしょう。語学の学習はその国の教育水準によって学習スピードや学習の深さに差が出るのが事実です。この点でも東南アジアのどの国と比較してもキルギスは有利です。ほとんどの学生が【自分で勉強する】という事を身につけています。教えてもらうのが勉強と思い込んでいる東南アジアの学生たちと大きな違いです。

ソ連時代に教育が徹底され、無料で教育を受けられる体制が確立されていました。それが今日でも高度な教育システムとして残っています。またカウハルが提携しているオシュ国立大学の付属ギムナジウム(寄宿学校)では、学校に通うことができない小さな村落の子供たちを寮に住ませて教育させています。弊社代表のアイグリアも週に2回、ギムナジウムで子どもたちに日本語を教えています。

意外にも2022年の海外からキルギスに留学している留学生数は71,674人にのぼります。特に医療分野ではインドとパキスタンからの留学生の数が目立ちます。安い生活費と学費、その割に高い教育が受けられることで急速に留学先として人気が高まっています。

海外からキルギスへの医学部への留学生数
インド人 = 14,456人
カザフ人 = 571人
パキスタン人 = 9,725人
ロシア人 = 668人
タジク人 = 357人
ウズベク人 = 5,174人
その他の留学生 = 835人

人口669万人(千葉件の総人口よりやや多い程度)の国に対して、医学部にこれだけの留学生がいる事実。教育水準が低ければこれだけの留学生が集まることはないでしょう。

来日前の技能実習生の日本語能力が低く来日をさせられない、来日後に日本語能力が伸びないというリスクを抱えているの現状です。その人物の能力や受けてきた教育によるところが大きいのが事実です。現状、高度な教育を受けて高い能力を有すると技能実習生に応募はしてくれません。
キルギスでは識字率だけを見ても教育を底上げしているのが分かります。日本語能力が向上しないリスクが低く、それなりの教育を受けている技能実習生を採用できることが可能です。

識字率の比較
キルギス = 99.2%
日本 = 99.0%
タイ = 93.5%
ベトナム = 93.4%
インドネシア = 92.8%
識字率を向上させるためには長い年月がかかります。長い年月をかけてキルギスでは教育によって能力の底上げをしてきました。日本語能力の伸び悩みリスクの低減が期待できます。

キルギスの道徳について

まずキルギスは治安が良いです。これは夜中に街の人気がない場所を歩けば分かります。バスなどの公共交通機関では老人に席を譲るのは普通に見ます。車が停止して道路を横断する歩行者を優先する事も日常で普通に見ます。自動車優先になってしまうアジアの他の国とは違う点です。
譲り合う精神は技能実習現場や来日後の日々の生活でのトラブルを起こさないことに繋がります。また、東南アジア、南アジアでは騒音は気にしない傾向にあります。キルギス人はヨーロッパと同じ「静寂」を知っています。騒音を嫌うので、騒音問題を起こすことも考えにくいです。