介護施設のZoom説明会

先日、州立オシュ大学付属カレッジの医療福祉学科向けに日本の介護福祉施設とzoomでの説明会を開きました。
当初は全ての医療福祉学科や希望する学生向けにスマートフォンからも説明会の様子をライブ配信予定でしたが、説明会の直前に停電が発生してネットワーク設定を緊急で切り替え。学生向けライブ配信は中止となりました。実現していれば合計で300人ほどの学生がライブ配信を受ける計画だったので残念です。

説明会の様子
教室で説明会に集まった学生たち

しかし、当初の計画は教室内だったので最低限の目的は達成しました。
介護施設からの説明が終わり、学生からの質問の時間。質問の内容は
・給料は?
・労働時間や、残業はあるのか?
・男性への介護はどこまでするのか?(参加者はほぼ女子学生)
等々の具体的な質問がありました。
介護関係はヨーロッパやロシアへの出稼ぎが多く、そちらの情報は知られている様です。日本の特定技能、2027年からとされる育成就労など、日本の賃金や労働形態に関しては全くの未知と言った感じです。
男性への介護は戒律が緩いながらもイスラム教信者がほとんどのキルギスなので、女子学生も気になるところ。ここは介護施設側の説明では直接過ぎたので、通訳をしたキルギス人の人が遠回しに上手く説明していました。結果として、キルギス人の女性介護士が受け入れられる範囲内でした。誤解が生じないように直接的な表現はとても良いのですが、逆に相手がイスラム教徒の女子学生という、通訳者の手腕が試される場面で少々不安になったのが正直なところです。上手く表現をしてくれて安心しました。

説明会で講師陣とご挨拶
説明会に参加した医療学科の講師陣

キルギスの医療、介護関係で海外で働くのはドイツやイギリスが多いそうです。日本は遠い国というイメージを持っています。先進国を中心に政府債務が膨張し、ヘルスケア分野へのしわ寄せによる人件費削減が目立ってきているのが現状です。それを考慮すれば日本は将来的にも好条件が約束されているのではないでしょうか。

介護施設の説明会後に
zoom説明会後に医療学部の学部長室で