世界的な物価高や人手不足の波は東南アジアにも押し寄せています。そして今後もその流れは続くだけでなく、発展途上国の経済発展で送り出し機関が技能実習生を募集しても集まりにくい状態が続いています。技能実習生としての質の低下も見受けられます。今後は東南アジアから優秀な技能実習生の確保はより難しくなっていくと考えられます。

そこで中央アジアのキルギスです。シルクロードの中継地点として様々な民族と文化が交流し、近代にはソ連への併合という歴史。そこで培われた高いコミュニケーション能力や適応力、つまり語学が堪能で適応能力があるキルギスの人たち。それは日本語を学習する上でも有利に働き、キルギス語も日本語と同じアルタイ語族に属している点も魅力です。

特定技能でキルギス人を送り出す

技能実習生から特定技能への移行に期待する傾向があります。東南アジアで技能実習生の確保すら難しくなってきている現在、特定技能への移行者の確保は厳しくなっていくでしょう。キルギス人技能実習生の絶対数が少ない以上、特定技能はキルギスから直接確保するのが現実的です。
弊社はキルギス国内の大学の看護学科の学生を対象に特定技能のための日本語学習プログラムを共同で進めています。介護士を育成する介護学科の創設も着々と準備を進めており、特定技能の介護分野で活躍できるキルギス人を養成しております。

キルギス国内の特定技能の人材確保から雇用契約、日本の入国手続きなどを受け入れ企業様に代わって行います。
日本への渡航、渡航後の特定技能で働くキルギス人を弊社のキルギス人スタッフがサポートする体制も整っております。初めて渡航する特定技能者にはキルギスからスタッフが派遣先まで随行します。中継の空港での飛行機遅延やキャンセルなどのトラブルにも適切に対応できます。

特定技能で可能な分野、業種で労働者の雇用を検討中の企業様は特定技能を利用して外国人労働者を雇用できます。

その前にキルギスってどんな国?

キルギス共和国は中央アジアに位置する旧ソ連の国です。最近までキルギスタン共和国という名称でした。特に目立った産業もなく、資源は金鉱山があるぐらいです。完全内陸の国なので農作物を輸出しようにも貨物列車で国際輸送できる距離に大きな市場がないというのが実情です。平均月収は日本円で約4万円かそれ以下、経済成長が順調な国とはとても言えないのが実情です。

出稼ぎが主な外貨収入の一つとなっています。主にロシアへの出稼ぎが多く、ロシア語を話す人が多い中央アジアの人々のメインの出稼ぎ先となっています。しかし昨今の国際情勢でロシアへの出稼ぎも厳しくなっているのが現状です。

キルギス人ってどんな人たち?

キルギスにはキルギス人、そしてロシア人やウイグル人、ウズベク人、カザフ人も多く住んでいます。キルギス人は見た目は日本人と変わりがないアジア人です。人によっては普通に日本人に見えてしまう人もいます。

キルギスで旅行者がボッタクリに遭った話は聞いたことがありません。(東南アジアではよく聞きますが)決して豊かではないのに、拝金主義が蔓延るアジアとは一線を画す姿勢に驚きを感じます。教育レベルの前に道徳が行き渡っており、学校での教育も東南アジアの算術読み書きレベルではなく世界史などに踏み込んだ教育がされています。旧ソ連時代から受け継がれたしっかりした基礎教育がされている点も我々がイメージするアジアの国とは違うイメージを持ちます。加えて「辛抱」を知っている点も大きな利点です。

食生活は海に面していないので魚料理は珍しく、どうしても牛肉と羊肉や鶏肉になります。主食は米とパンの両方です。そして昔からしっかりカロリーが取れていたために細く見える人でも体格はとても良いです。